kintoneでここまでできる。中小製造業でも始められるロット・トレーサビリティ
製造業では、原料の入荷から製品の出荷までをロット番号で追跡し、品質や安全性を確保することが欠かせません。しかし実際の現場では、Excel・紙台帳・担当者の記憶に依存した管理が残り続けています。
その結果、
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どのロットを使ったかすぐに追跡できない
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記録の抜け漏れによりクレーム対応が後手になる
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担当者不在時に情報が引き継げない
といった問題が発生しやすくなります。
この状況を、kintoneの標準機能で改善するという点が本記事のテーマです。
※本記事で紹介している内容は、kintoneの標準機能を用いたデモ構成例です。
実際の導入事例ではなく、「kintoneでこのような運用が可能」という一例として解説しています。
導入にあたっては業務内容に応じた個別設計が必要です。
kintone公式の製造業向け活用方法もご確認ください。
👉https://kintone.cybozu.co.jp/solutions/industry/manufacturing.html
kintoneなら、製造現場の“ちょうど良い仕組み化”が可能
kintoneはノーコードで業務アプリを構築できるため、現場の実情に合わせた“ちょうど良い管理の仕組み”を作りやすいのが特徴です。
今回のデモでは、次の情報が工程ごとにつながる構成を採用しました。
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入荷した原料のロット
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製造で使用した原料ロット
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製品ロット
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出荷先・出荷日
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ロットごとの履歴まとめ(ロット台帳)
複雑なプログラムは一切不要で、kintoneの標準機能(ルックアップ/関連レコード/アプリアクション)を組み合わせるだけで成立します。

kintone導入支援も行っておりますので、同様の構成を自社業務に合わせて設計希望の方はお気軽にお問い合わせください。
kintone導入支援・アプリ開発サービス
今回のデモで使用したアプリ構成
kintoneの標準機能だけでロット管理を表現するため、アプリは5つに分割しました。
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商品マスタ
原料・製品の品目コード、品名、規格などをまとめて管理するアプリです。 -
入荷管理
原料がいつ・どれだけ・どのロット番号で入荷したかを記録します。 -
製造記録
製造した製品のロット番号や製造日を記録するアプリです。 -
出荷管理
製造ロットごとの出荷日、数量、出荷先・顧客を管理するアプリです。 -
ロット台帳
ロット番号をキーに、入荷・製造・出荷の履歴を一覧表示する確認用のアプリです
アプリは多いように見えますが、工程ごとに対象データが分かれているため、現場にとってはむしろ分かりやすい構成です。

標準機能だけで“つながる”仕組みを作る
今回のデモで使用した主な機能は次の3つです。
1. ルックアップ:マスタ情報を正確に呼び出す
品目コードやロット番号を手打ちせずに、自動で呼び出せるようにします。入力ミスを防ぎ、データを統一できます。
2. 関連レコード:ロットごとの履歴を見える化
ロット台帳では、選択したロットに紐づく
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入荷履歴
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製造原料の履歴
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製造記録
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出荷履歴
を自動で一覧表示できます。
Excelで複数シートを行き来する必要がなくなり、情報が一つにまとまります。
3. アプリアクション:工程間の転記を自動化
「入荷管理 → 製造記録」や「製造記録 → 出荷管理」への転記は、アプリアクションでワンクリックにしています。

実際の運用イメージ(デモシナリオ)
文章だけでは伝わりにくいので、製造現場で起きる流れに沿って説明します。
① 入荷管理に原料ロットを登録
取引先から届いた原料にロット番号を割り当て、入荷日・数量・規格を登録します。
② 製造記録で製品ロットを作成
入荷管理から転記(アプリアクション)すると製造記録に原料ロット一覧が自動でセットされます。
製造ロット番号を入力し、数量を登録すれば製造工程は完了です。
③出荷管理で出荷情報を登録
完成した製品ロットを選択し、出荷日・数量・取引先を記録します。
④ ロット台帳で履歴を確認
一つのロット番号を指定するだけで、
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どの原料を使ったか
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その原料はいつ入荷したか
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その製品は誰に納品したか
が一画面で確認できます。

kintoneでロット管理を行うメリット
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Excel管理よりミスが減る
手入力やコピペ作業が激減。 -
遡り作業が圧倒的に早くなる
対象ロットの履歴が1クリックで表示される。 -
属人化しにくい
誰が使っても同じルールで記録が残る。 -
小さく始めて育てられる
必要に応じて機能追加やカスタマイズが可能。
ロット管理は本来複雑ですが、kintoneでは“段階的に整えていける”点が大きな利点です。
標準機能だけでは難しい/要件次第で破綻しやすい範囲
標準機能だけでも「追跡」は可能ですが、製造業で要望が出やすい 在庫・引当・自動化 の領域は、要件によって追加開発(JavaScript/プラグイン)や外部連携が必要になります。
1.ロット別在庫の“正確な残数”を常時自動で出す
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入出庫、返品、棚卸差異、廃棄などの例外を含めて、ロット残数を常に正に保つ運用が必要になります
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拠点が複数、在庫移動が多い、返品が頻繁などの条件があると、標準機能だけでの安定運用は難度が上がります
2.複数ロット混在の製造(按分・配合・歩留まり・副産物)
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原料ロットA/Bを混ぜて製品ロットCを作る、歩留まりが発生する、途中でロットが切り替わる…といった現場要件はよくあります
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「どのロットを、どれだけ使ったか」を自動計算・自動記録まで行う場合は、設計の作り込みや追加開発が必要になりやすいです
3.引当(先入先出/期限優先/予約引当)やロット最適化
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出荷指示の段階で「このロットから出す」を自動判定したい(FIFO、期限優先、顧客指定ロットなど)
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業務ルールをロジック化する必要があるため、標準機能の参照・通知だけでは限界が出やすいです
4.バーコード/QRでの高速入力(ハンディ運用)
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スキャンで入荷・製造・出荷を即登録、ラベル発行、スキャン時の自動判定・自動転記など
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実運用レベルでは、スキャンアプリやラベル/帳票ツール等との連携を組み合わせるケースが一般的です
5.設備・検査機器・秤などからの自動取り込み(IoT連携)
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設備ログ、計量値、検査結果を自動でkintoneへ取り込みたい場合
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API連携や中間システム(連携基盤)を含む設計が前提になりやすいです
6.原価計算・基幹システム(販売/在庫/会計)との整合
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ロット別原価、材料費・加工費の自動集計、ERP/生産管理との二重入力解消など
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kintone単体ではなく、既存システムと整合を取る連携設計が必要になります
kintoneでロット管理を始めたい方へ
フォーエバーでは、kintone導入支援・アプリ構築・運用定着まで一貫したサポートを提供しています。
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