
企業ホームページでアクセス情報を掲載する際、多くの担当者が「とりあえずGoogleマップを埋め込む」という選択をしています。便利でユーザーにも馴染みがあるため、最もスタンダードな方法といえるでしょう。
しかし、Google マップは“自由に使っていい”わけではありません。Google が定める Geo Guidelines(地理情報に関するブランド・利用ルール) には、Google マップを正しく表示するための明確な基準が存在します。
本記事では、このガイドラインに基づき、企業担当者が押さえておくべきポイントをわかりやすく紹介します。
1. Googleマップのロゴは必ずそのまま表示する
Google マップをページに表示する際には、Google の ロゴ・クレジットを削除したり上書きしたりしてはいけません。
地図上に表示される
- 「© Google」
- 「Google」ロゴ
などのクレジット類は、地図の著作情報として必須です。
消す、隠す、透明化する、自社ロゴに置き換えるといった加工・変更はできません。
2. 地図の外観・色・UIを勝手に変更してはいけない
Google マップは、Google がユーザー体験を統一するためにデザインや色を定めています。そのため、ガイドラインでは 勝手なデザイン変更を禁止 しています。
たとえば以下は行えません。
- 色をブランドカラーに合わせて変更する
- UI要素(ボタンなど)を非表示にする
- Google マップであることが分からないほど外観を変える
Google が提供するマップは “Google マップとして正しく表示されること” が前提です。
3. スクリーンショット利用にもルールがある
Google マップの スクリーンショット画像をサイトに掲載する場合 も、ブランドガイドラインに従う必要があります。
特に重要なのは以下の2点:
UI や地図の内容を改変しない
スクリーンショット上で
- 不当な編集
- 情報の書き換え
- クレジットの削除
はできません。
Google ロゴや著作情報はそのまま掲載する
スクリーンショットに含まれる Google ロゴやクレジットは必須のため、見えなくなる編集は不可です。
4. Googleマップであることが明確に分かる状態で使用する
ガイドラインには「Google マップのブランドが正しく識別できる必要がある」と明記されています。
そのため、
- Google ロゴの周囲を他の要素で隠す
- Google 以外のサービスのように誤認させる表示をする
といった利用は NG です。
企業のアクセスページに地図を掲載する場合でも、Google が提供するマップであるとユーザーが分かる状態 を保つ必要があります。
5. 埋め込みは「そのまま使う」のが最も安全
ホームページにGoogleマップを表示する方法として最も一般的なのは、「共有」→「地図を埋め込む」機能の iframe を利用する方法 です。
この方法は、Google が想定している正しい使い方であり、ガイドライン違反になりにくいというメリットがあります。
逆に「地図をカスタムして独自デザインにしたい」という場面では、ガイドラインに触れる可能性が高くなるため注意が必要です。
まとめ:企業担当者は「ガイドラインに沿った正しい表示」を心がけよう
Google マップは便利で多くの企業サイトで利用されていますが、Google が定めるガイドラインに従うことが前提です。
本記事のポイント
- ロゴやクレジットを加工・非表示にしない
- 地図のデザインやUIを勝手に変更しない
- スクリーンショットも加工しない
- Googleマップであることが分かる状態で使用する
- iframe埋め込みは安全な利用方法
これらを押さえることで、Google のルールを守りつつ正しく地図を掲載でき、安心してホームページ運用を続けられます。
企業担当者レベルで見落としがちな部分でもあるため、ぜひ一度自社サイトの地図表示をチェックしてみてください。

